手足のしびれ
突然の片側のしびれは119番
しびれの出方によっては脳卒中や重い足病変など、迅速な対応が必要です。
- 突然、顔・腕・脚の片側がしびれる、または力が入らない
- ろれつが回らない、言葉が出ない、理解しにくい
- 急な視野異常、激しい頭痛、ふらつき、意識変化を伴う
- 足の傷が赤く腫れ、膿、悪臭、発熱がある
- 足先が急に冷たく青白い、強く痛む、脈が触れにくい
しびれの分布が原因を考える手がかり
| 症状の出方 | 考えられる原因の例 | 注意する症状 |
|---|---|---|
| 両足先から左右対称 | 糖尿病性末梢神経障害など | 感覚低下、傷、夜間痛 |
| 片側に突然 | 脳梗塞・脳出血など | 麻痺、顔のゆがみ、言語障害 |
| 首から手・腕へ | 頚椎や末梢神経の問題 | 首痛、握力低下、巧緻運動障害 |
| 腰から脚へ | 腰椎疾患・坐骨神経など | 腰痛、歩行障害、排尿排便障害 |
| 手足と貧血症状 | ビタミンB12欠乏など | 舌の痛み、息切れ、ふらつき |
| しびれと冷感・傷 | 血流障害を伴う足病変 | 色調変化、潰瘍、歩行時痛 |
手足のしびれで考えられる原因
糖尿病性末梢神経障害
長く続く高血糖などにより神経の代謝や血流が障害され、両足先から左右対称にしびれ、痛み、冷感、ほてり、感覚低下が起こることがあります。症状が軽くても足の観察が重要です。
脳卒中・頚椎・腰椎疾患
急な片側症状は脳卒中を疑います。首や腰の姿勢で変化するしびれ、筋力低下、痛みでは神経圧迫の評価が必要な場合があります。
手根管症候群など
特定の指のしびれ、夜間・作業時の悪化などが手がかりです。糖尿病のある方でも、すべてのしびれが糖尿病性とは限りません。
ビタミン欠乏・甲状腺疾患
偏った食事、胃の手術歴、長期服薬などが関係することがあります。血算、ビタミンB12、甲状腺機能などを症状に応じて検討します。
末梢動脈疾患
足の冷感、色調変化、歩くとふくらはぎが痛む症状などがみられます。糖尿病や喫煙歴がある方では神経障害と血流障害が重なることがあります。
立ちくらみ・消化管症状
糖尿病性神経障害では、立ちくらみ、発汗異常、胃腸の動きの変化、排尿・性機能の問題などが伴う場合があります。
感覚が鈍い足を守るフットケア
毎日、明るい場所で観察
足裏、指の間、かかと、爪を見て、傷、水ぶくれ、赤み、腫れ、タコ、変色がないか確認します。見えにくい場合は鏡や家族の助けを使います。
やけどを防ぐ
感覚が低下すると温度に気づきにくいため、湯たんぽ、カイロ、電気毛布、熱い足湯を避けます。入浴前は手や温度計で温度を確認します。
傷を作らない
裸足を避け、靴の中に小石や異物がないか確認します。足に合う靴と、縫い目や締め付けの少ない清潔な靴下を選びます。
自己処置をしすぎない
タコを刃物や市販薬で削らず、深爪を避けます。傷、赤み、腫れ、膿があれば早めに医療機関へ相談してください。
北綾瀬内科での診察の流れ
糖尿病による症状か、別の神経・血管疾患かを整理します。
問診
発症時期、左右差、範囲、痛み、悪化条件、糖尿病歴、服薬を確認します。
診察
感覚、筋力、腱反射、足の皮膚、爪、脈拍、歩行などを確認します。
検査
血糖、HbA1c、血算、腎機能、ビタミン、甲状腺などを症状に応じて検討します。
治療・連携
原因別に治療し、神経伝導検査や画像検査が必要なら専門医療機関へ紹介します。
治療の考え方
血糖管理
糖尿病性神経障害では、年齢、合併症、低血糖リスクなどを考慮した血糖管理を行います。目標値や薬の選択は一人ひとり異なります。
痛みの治療
神経障害性疼痛に用いる薬を検討することがあります。眠気、ふらつき、腎機能、併用薬などを考慮して選び、効果と副作用を確認します。
不足栄養素の補充
ビタミンB12などの欠乏が確認された場合は原因に応じて補充します。欠乏がない糖尿病性神経障害に、ビタミン剤だけで対応するものではありません。
足病変への対応
潰瘍、感染、血流障害が疑われる場合は、状態に応じて皮膚科、形成外科、血管外科などと連携します。
手足のしびれのよくある質問
左右対称の足のしびれは糖尿病ですか?
糖尿病性神経障害でよくみられる分布ですが、ビタミン欠乏や薬剤など他の原因もあります。血糖・HbA1cだけでなく、診察と必要な検査を組み合わせます。
しびれが消えたので治ったのでしょうか?
痛みが軽くなっても、感覚低下が進んでいる場合があります。温度や傷に気づきにくい、足裏の違和感がある場合は確認が必要です。
何科を受診すればよいですか?
糖尿病がある、両足先から左右対称なら内科が窓口になります。突然の片側症状は救急、首・腰との関連が強い場合は整形外科、原因不明なら脳神経内科などをご案内します。
しびれた足を温めてもよいですか?
感覚が鈍い場合、カイロや湯たんぽ、熱い足湯は低温やけどの原因になります。直接の加温は避け、靴下などで保温し、足の色や傷を確認してください。
足のタコや爪は自分で処置できますか?
糖尿病や感覚低下がある方は、小さな傷から感染が広がることがあります。刃物や角質除去薬で処置せず、医療機関へ相談してください。
神経と足を守るために
毎日の変化を記録
しびれの範囲、痛み、睡眠への影響、足の写真、血糖記録を受診時に見せると経過の把握に役立ちます。
禁煙を検討
喫煙は血流へ影響します。禁煙を希望される場合は、無理のない方法を医療者と相談してください。
安全に運動する
足に傷や血流障害がある場合は運動方法の調整が必要です。足の状態と体力を確認してから始めます。
定期的に足も診てもらう
糖尿病の診察では血糖値だけでなく、感覚、皮膚、爪、靴の状態も定期的に確認します。
手足のしびれ・感覚低下をご相談ください
北綾瀬駅直結、ららテラス北綾瀬4Fの北綾瀬内科です。糖尿病手帳、お薬手帳、足の傷の経過がわかる写真などがあればお持ちください。
