お腹の張り(腹部膨満感)
便もガスも出ず、強く張るときは注意
次の症状がある場合は、腸閉塞や腹膜炎など緊急性の高い状態も考えます。
- 便もおならも出ず、強い腹痛や繰り返す嘔吐がある
- 突然の激痛、腹部が硬い、冷汗や意識が遠のく感じがある
- 吐血、黒い便、鮮血便が出た
- 発熱を伴い、張りや痛みが急に悪化している
- 急に腹囲が増え、息苦しさ、黄疸、足のむくみがある
緊急性が高い場合はWEB予約を待たず、119番へ連絡してください。腸閉塞が疑われるときは、自己判断で下剤を追加したり、無理に飲食したりしないでください。
CAUSES
お腹が張る主な原因
張りの感じ方と実際のガス量は必ずしも一致しません。食事、便通、腹痛の有無、手術歴、服薬などを確認して原因を考えます。
ガス・空気の飲み込み
早食い、炭酸飲料、ガム、会話しながらの食事などで空気をのみ込む量が増えることがあります。特定の食品が腸内で発酵し、ガスが増える場合もあります。
便秘
便が腸内に長くとどまると、腹部膨満感や残便感が生じます。薬剤、食事や水分、運動量、糖尿病や甲状腺機能などが関係することもあります。
過敏性腸症候群
腹痛と便通異常を繰り返し、張りを伴うことがあります。腸の知覚や運動、ストレスなど複数の要因が関係しますが、診断前に他の病気を除外することが大切です。
胃の不調
機能性ディスペプシアや胃食道逆流症などで、食後の胃もたれ、早期満腹感、げっぷとともに上腹部が張る場合があります。
腸閉塞・炎症
手術後の癒着、腸の狭窄、炎症などで内容物が通りにくくなると、腹痛、嘔吐、排便・排ガスの停止を伴うことがあります。早急な評価が必要です。
腹水・腹腔内の病気
肝臓、心臓、腎臓の病気や炎症などで腹水がたまると、腹囲増加やむくみ、息苦しさが生じることがあります。婦人科疾患などとの鑑別が必要な場合もあります。
症状の組み合わせが診断の手がかりです
| 症状の現れ方 | 考える原因の例 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 食後に張り、げっぷが多い | 空気の飲み込み、機能性ディスペプシアなど | 食べ方、炭酸、胸やけ |
| 排便後に軽くなる | 便秘、過敏性腸症候群など | 便の回数・形、腹痛 |
| 下痢と便秘を繰り返す | 過敏性腸症候群、炎症性疾患など | 血便、発熱、体重変化 |
| 急な張り、嘔吐、ガスが出ない | 腸閉塞など | 手術歴、強い痛み |
| 腹囲増加、むくみ、息苦しさ | 腹水など | 肝臓・心臓・腎臓の病歴 |
このようなときは消化器内科へ
- 張りが繰り返す、または長引いている
- 便秘や下痢、腹痛を伴う
- 食欲低下や意図しない体重減少がある
- 血便、貧血、発熱を指摘された
- 市販薬を使っても改善しない
- 腹部手術歴や持病がある
EXAMINATION
北綾瀬内科での診察と検査
症状や警告所見に応じて検査を選びます。腹部膨満感がある方全員に、同じ検査や内視鏡検査が必要とは限りません。
問診
症状の期間、食事・便通との関係、手術歴、服薬歴、体重変化を確認します。
腹部の診察
腹部の張り方、圧痛、腸の音、腫瘤やむくみなどを確認します。
必要な検査を検討
血液検査、腹部X線、腹部超音波検査、便検査、胃カメラ・大腸カメラなどを症状に応じて検討します。CTなどが必要な場合は対応可能な医療機関をご紹介します。
結果説明と治療
検査結果と考えられる原因を説明し、薬物療法、食事や生活の調整、経過観察をご案内します。
HOW TO OBSERVE
自宅で確認しておきたいポイント
診断につながるのは、張りの強さだけではなく「いつ・何と一緒に起こるか」です。数日分の記録があると、食事による一時的な変化か、便通や病気が関係する症状かを検討しやすくなります。
時間と食事
起床時、食前、食後、夕方、就寝前のどこで強いかを記録します。直前に食べたもの、炭酸飲料、乳製品、豆類、人工甘味料なども一緒に控えます。
便とガス
排便回数だけでなく、便の硬さ、量、残便感、血液の有無を確認します。排便や排ガスのあとに張りが軽くなるかも大切な情報です。
全身の変化
発熱、吐き気、食欲低下、体重や腹囲の変化、足のむくみ、黄疸の有無を確認します。急な悪化があれば記録より受診を優先してください。
TREATMENT & CARE
原因に合わせた治療と生活の工夫
便通を整える治療
便秘の種類、持病、腎機能、服用薬などを確認し、必要に応じて便を軟らかくする薬や腸の働きを調整する薬を検討します。刺激性下剤の連用は自己判断で行わずご相談ください。
食事内容を記録する
張りを悪化させる食品は人により異なります。食事と症状を記録し、一度に食べ過ぎない、ゆっくりかむ、炭酸やガムを控えるなど、無理のない範囲で調整します。
活動とストレスへの対応
体調がよいときの軽い歩行は便通やガス排出に役立つことがあります。強い痛みがあるときは運動や腹部マッサージを避け、医療機関にご相談ください。
FAQ
お腹の張りのよくある質問
ガスが多いだけなら受診は不要ですか?
食生活による一時的な場合もありますが、長引く張り、腹痛、便通異常、体重減少、血便がある場合は受診をご検討ください。
市販のガス薬や便秘薬を使ってもよいですか?
薬が適するかは原因や持病によって異なります。便もガスも出ない、嘔吐や強い痛みがある場合は服用せず、速やかに受診してください。
食物繊維を増やせば改善しますか?
便秘に役立つ場合がありますが、急に増やすと張りが強くなることもあります。現在の食事や便の状態に合わせて少しずつ調整します。
SIBOが原因でしょうか?
症状だけで小腸内細菌増殖症と判断することはできません。似た症状を起こす他の病気もあるため、自己判断で抗菌薬や極端な食事制限を行わずご相談ください。
大腸カメラは必要ですか?
年齢、血便、貧血、体重減少、家族歴、症状の経過などから必要性を判断します。全員に必須ではありません。
KITAYASE NAIKA
続くお腹の張りを、我慢せずご相談ください
北綾瀬駅からアクセスしやすい、ららテラス北綾瀬4Fのクリニックです。便通や食事の悩みも含めてお話をうかがいます。
