喘息
医師監修 ぜんそく(気管支喘息)まるわかりガイド
―夜中のゼーゼー・明け方の咳を“検索だけ”で終わらせないために―
「発作ゼロが本当のコントロール」
可逆的な気道炎症と過敏性で、咳・息切れ・喘鳴発作を繰り返す慢性疾患。吸入ステロイドが基本治療。
喘息の分類
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分類 |
キーワード例 |
主な臨床像 |
|---|---|---|
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夜間・明け方型 |
夜 咳 止まらない |
深夜~早朝の咳とゼーゼー音が中心 |
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労作誘発型 |
運動 喘息 息切れ |
軽い運動・笑い・冷気で息切れ |
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感冒後遷延型 |
風邪 治らない 咳 |
かぜ後3週間以上 咳残存・気道過敏 |
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重症急性発作型 |
喘息 発作 会話できない |
呼気延長・胸部圧迫・チアノーゼ |
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持続咳嗽型 |
乾いた 咳 長引く |
昼夜を問わず空咳、ヒューヒューは軽度 |
- 夜間・明け方型:副交感神経優位・気道浮腫で悪化。寝入りばなや夜明け前に咳で覚醒。
- 労作誘発型:運動後の冷乾空気が引き金。ウォームアップと事前吸入で予防可。
- 感冒後遷延型:ウイルス後の粘膜損傷で過敏化、ICS短期導入が有効。
- 重症急性発作型:吸気も苦しく“サイレントチェスト”に至る前に救急要請。
- 持続咳嗽型:ヒューヒューより咳優位。咳喘息との鑑別が必要。
症状の詳細
- 息を吐くときのゼーゼー・ヒューヒュー音(喘鳴)
- 夜間・早朝の連続する乾いた咳
- 階段や軽い運動で胸が重く息切れ
- 花粉・ダニ・タバコ・5・気圧変化で悪化
- 呼気より吸気が苦しい場合は重症サイン
こんな症状があったら注意!受診のサイン5選
- 会話が続けられない呼吸困難
- 横になるとさらに苦しい・座位前屈で呼吸
- 唇や指先が紫色(チアノーゼ)
- 発作治療薬(SABA)を2時間毎に使用しても効果薄
- ピークフローが自己ベストの50%以下
応急処置5選
- SABA(短時間作用型β₂刺激薬)2吸入→20分後再評価
- 前かがみ+口すぼめ呼吸:4秒吸って6秒かけて吐く
- 室内換気+50〜60%加湿
- 発作管理計画の“イエローゾーン”追加吸入を実施
- SpO₂<94% or 危険症状併発なら119番通報
セルフチェックリスト
□ 週1回以上、夜咳で目が覚める
□ 月2回以上SABAを使う
□ 花粉・ホコリ・5で症状増悪
□ ピークフロー朝晩差20%超
□ 近親者に喘息・アトピー歴あり
症状注意事項
- “症状がない=治癒”ではない。炎症は持続→ICS自己中断NG。
- NSAIDs・β遮断薬で発作誘発例。新規薬は必ず医師に相談。
- 強力な鎮咳薬のみの使用は痰うっ滞→無気肺リスク。
受診前にメモしておくこと5選
- 発作日時・持続時間・誘因
- 直近1か月のピークフロー推移
- 服用・吸入薬の名前と回数
- 住環境(ペット・カーペット・加湿器)
- 合併症(鼻炎・逆流性食道炎・肥満など)
診察の流れ
- WEB予約&事前問診
- 聴診でヒューヒュー音評価
- スパイロメトリー・可逆性試験
- 呼気NO/血液好酸球測定
- 胸部X線 or CTで肺炎・COPD除外
- 治療方針説明
当院でできる検査
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検査名 |
目的 |
時間 |
|---|---|---|
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スパイロメトリー |
FEV₁/FVCで気流閉塞判定 |
15分 |
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41種類迅速アレルギー検査(ドロップスクリーン) |
特異的アレルギーの検出・把握 |
30分 |
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胸部X線 |
肺疾患の画像鑑別 |
5分 |
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血球CRP検査/COVID-19・インフルエンザ・マイコプラズマ検査 |
細菌・ウイルスなど感染症の有無 |
15分 |
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非特異的IgE、好酸球 |
アレルギー反応の重症度判定 |
結果翌日 |
治療方法
- 長期コントローラー
- 吸入ステロイド(ICS)
- ICS/LABA 合剤
- LAMA追加(重症例)
- ロイコトリエン受容体拮抗薬
- 生物学的製剤(抗IgE, 抗IL-5/13)
- 当院では重症喘息患者に対する生物学的製剤(ゾレア・デュピクセントなど)の導入を積極的に行っております。
- 発作時レリーバー
- SABA吸入
- ステロイド点滴/内服短期
- 酸素+ネブライザー(救急)
喘息Q&A
吸入ステロイドをやめてもいいのはいつ?
3カ月以上症状ゼロ&ピークフロー80%超を維持したら医師と段階的減量を相談しましょう。(検索: 吸入薬 やめどき)
妊娠中でもICSは安全?
妊婦でも安全性が高い製剤を使用。無治療による発作リスクの方が高いため継続が原則です。(検索: 妊娠 吸入ステロイド)
子どもの喘息は成長で治りますか?
約1/3は思春期に寛解、残りは成人喘息へ。幼少期からの管理が将来の肺機能を守ることに繋がります。(検索: 子ども 喘息 治る)
運動しても大丈夫?
ウォームアップ+事前SABA吸入で多くは可能。水泳やウォーキング推奨。(検索: 喘息 運動 していい)
風邪を引くと咳が止まらない…悪化?
感染後気道過敏で発作増。医師指示でICS増量か短期経口ステロイド。(検索: 風邪 喘息 咳続く)
再発防止策
- 毎日ICS吸入+ピークフローモニタリングアプリ
- 禁煙・受動喫煙ゼロ
- 布団カバー週1高温洗濯+空気清浄機+5アラート活用
- ワクチン(インフル・肺炎球菌)定期接種
- 適度な有酸素運動で呼吸筋強化
まとめ
「夜中の咳で眠れない」「吸入が正しくできているか不安」
そう感じた今が受診のベストタイミングです。
ぜんそくは「炎症をコントロールする病気」。症状が落ち着いている日こそ吸入継続と生活環境整備が重要です。夜間の咳、ゼーゼー音、運動時の息切れを感じたら“検索だけ”で済ませず、呼吸器医師にご相談ください。
当院は WEB問診→当日検査→診察 までワンストップで対応し、あなたの“静かで深い呼吸”を守ります。
