頭痛
医師が教える頭痛のすべて――「そのズキズキ、脳のSOSを見逃さない」タイプ判定から再発防止までの完全ガイド
頭痛は、脳の血管や神経にストレスがかかり、ズキズキ・ガンガンと痛む状態。片頭痛・緊張型・くも膜下出血など多彩な原因を含むため早期評価が重要です。
頭痛症状の分類
- 一次性頭痛
① 緊張型 ② 片頭痛 ③ 群発頭痛 ④ 薬物乱用頭痛
- 二次性頭痛
くも膜下出血・髄膜炎・脳腫瘍・高血圧性脳症など
| 分類 | 病態のポイント | 頻度 | 主な年齢層 |
|---|---|---|---|
| 緊張型 | 首肩の筋緊張で血流低下 | 最多 | 20〜60 代 |
| 片頭痛 | 血管拡張+神経炎症 | 女性に多い | 10〜50 代 |
| 群発頭痛 | 内頸動脈の拡張発作 | まれ | 20〜40 代男性 |
| 薬物乱用 | 鎮痛薬の連用 | 増加中 | 10 代〜高齢者 |
| 二次性 | 器質的疾患 | 要救急 | 全年齢 |
頭痛症状の詳細
- 緊張型:後頭部が締めつけられる鈍痛。午後に悪化しやすい。
- 片頭痛:こめかみ脈打ち、光・音・においに過敏、吐き気を伴う。
- 群発頭痛:片眼奥をえぐる激痛が連日同時刻に出現、涙・鼻水。
- 薬物乱用頭痛:鎮痛薬を月10回超で慢性化、朝から鈍痛。
- 二次性:突然最強痛/高熱/麻痺など生命を脅かす症候。
こんな症状があったら注意!受診のサイン 5 選
- バットで殴られたような突発激痛
- 発熱・項部硬直・嘔吐を伴う
- 手足のしびれ・ろれつ障害・視野欠損
- 鎮痛薬が全く効かず日増しに悪化
- 50 歳以降に初めて起こった頭痛
セルフケア 5 選
- 静かな暗い部屋で15分横になる
光・音刺激を遮断し、片頭痛の症状を緩和。 - 常温の水をコップ1杯飲む
軽い脱水が頭痛を悪化させるため、まず水分補給。 - こめかみと額を冷やし、首肩は温める
血管収縮を促しつつ、筋緊張型のこりを緩める組み合わせ。 - 深呼吸+首肩ストレッチ(5–5–7呼吸法)
首肩の血流を回復させ、ストレス性の痛みを和らげる。 - 市販鎮痛薬は“前兆を感じたら1回のみ”
早期服用で効果を高め、月10回以上の乱用は避ける。
セルフチェックリスト(✔が 2つ以上で受診を)
□ 頭痛日が月 10 日以上
□ 市販薬を月 10 回超服用
□ 光や音で悪化+吐き気
□ 朝方同じ側だけ激痛
□ 就寝前スマホ 1 時間以上
症状注意事項(レッドフラッグ)
上記セルフケアで 1 時間以内 に改善しない激痛、または意識障害を伴う場合は救急車要請。
それ以外の場合は北綾瀬内科などの医療機関を受診しましょう。
受診前にメモしておくこと 5 選
これらを記録すると、診察時間を短縮しより的確な治療につながります。
- 発症と終了の時刻
- 痛む部位・強さ(0–10)
- 誘因(天気・食事・ストレス)
- 前兆(光のチカチカ・肩こり等)
- 服用薬と効果
診察の流れ
- WEB 予約 → 問診票入力
- 詳細問診・神経学的診察
- 血圧・血液検査
- 必要に応じ MRI/CT ができる病院へ即日紹介
当院でできる検査
| 検査 | 目的 | 所要時間 |
|---|---|---|
| 血液・CRP | 炎症・電解質 | 10 分 |
| 頸部動脈エコー(予約制) | 頸動脈狭窄評価 | 10 分 |
治療方法
- 薬物療法
NSAIDs(鎮痛剤)/筋弛緩薬/トリプタン/β遮断薬/抗てんかん薬/抗CGRP抗体(月 1 回注射)
- 生活指導:姿勢を気を付ける・適切な睡眠・カフェイン管理・ストレス管理
頭痛Q&A
頭痛と肩こり、どちらが原因?
多くの場合は相互に影響しています。首の筋緊張が血流を低下させ、痛み物質が蓄積することで頭痛が起こり、痛みでさらに姿勢が悪化する――という悪循環が典型です。
市販薬を飲み続けると効かなくなる?
月10回以上の服薬を続けると「薬剤乱用頭痛」に移行するリスクが高まります。2〜3か月にわたり月10回を超えたら医師にご相談ください。
片頭痛と脳梗塞の前触れはどう違う?
片頭痛の閃輝暗点は20〜30分で消え、視野の中心から外側へ拡散します。脳梗塞の視野障害は突然で持続し、片側視野が一気に欠けることが多い点が大きな違いです。
予防法はありますか?
毎月の発作が多い人には抗CGRP抗体薬やβ遮断薬などの予防薬を提案することがあります。
頭痛と吐き気がセットで来るのは?
片頭痛特有の症状。吐き気止めとトリプタンを併用すると早く楽になります。
再発防止策
- 就寝 1h 前はスマホ OFF
- 週 2 回 30 分の有酸素運動
- カフェインは昼 12 時まで 200 mg 以下
- ストレスを感じたら 30 秒の肩甲骨ストレッチ
まとめ
頭痛の 8 割は良性でも、残り 2 割には命を脅かす疾患が潜んでいます。必要と思ったら医療機関を受診しましょう。
