のどの痛み
喉の痛み・飲み込みにくさを原因に応じて診察
飲み込むと痛い、喉がイガイガする、声が枯れる、発熱や咳を伴う――喉の痛みには、かぜなどのウイルス感染、細菌感染、アレルギー、後鼻漏、乾燥、胃酸の逆流など、さまざまな原因があります。症状の経過と組み合わせを確認し、必要な検査や治療をご案内します。
喉の痛みで考えられる主な原因
見た目や痛みの強さだけでは原因を断定できません。年齢、発症経過、全身状態、随伴症状を合わせて判断します。
かぜ・インフルエンザ・新型コロナ
ウイルス性の咽頭炎では、咳、鼻水、声枯れ、発熱、倦怠感などを伴うことがあります。喉の痛みの多くはウイルスが原因で、抗菌薬はウイルスには効果がありません。流行状況や症状に応じて検査を検討します。
溶連菌性咽頭炎・扁桃炎
急な喉の痛み、発熱、扁桃の発赤や白い付着物、首のリンパ節の腫れなどがみられることがあります。ただし症状だけでは判断できない場合があり、診察や迅速検査などで抗菌薬が必要か検討します。
花粉症・後鼻漏・副鼻腔炎
鼻水が喉へ流れる後鼻漏や、口呼吸による乾燥で喉が刺激されます。鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみ、朝に強い違和感などが手がかりです。原因に応じて鼻症状も含めて治療します。
胃食道逆流症・咽喉頭逆流
胸やけ、酸っぱいものが上がる感じ、食後や起床時の喉の違和感、慢性的な咳や声枯れを伴う場合があります。食事時間や生活習慣、消化器症状を確認し、必要に応じて治療や検査を検討します。
声の使い過ぎ・喫煙・乾燥
会話や歌唱による声帯の負担、空気の乾燥、喫煙や受動喫煙などでも痛みや声枯れが起こります。声が出にくい状態が長引く場合や、首のしこりを伴う場合は耳鼻咽喉科への紹介を検討します。
扁桃周囲膿瘍など
片側に強い痛みがある、口を開けにくい、声がこもる、唾液を飲み込めない、首が腫れる場合は、喉の奥に深い炎症が起きている可能性があります。緊急の処置が可能な医療機関への受診が必要です。
呼吸や嚥下に異常があるときは119番へ
喉の腫れは短時間で進行することがあります。迷う場合も救急相談を利用してください。
- 急な息苦しさ、呼吸のたびに高い音がする
- 唾液も飲み込めず、よだれが出る
- 舌・唇・顔・首が急に腫れてきた
- 声が出しにくい、意識がもうろうとする
- 症状が急速に悪化している
受診までのセルフケア
呼吸困難や唾液を飲み込めない状態がない場合の一般的な対処です。
こまめに水分を取る
水、白湯、スープなど飲みやすいものを少量ずつ取ります。熱過ぎる飲み物、アルコール、強い香辛料など、痛みを増すものは避けましょう。持病で水分制限がある方は主治医の指示を優先してください。
乾燥と煙を避ける
室内の乾燥を避け、必要に応じてマスクを利用します。加湿器は清潔に保ち、過度な加湿によるカビにも注意します。喫煙・受動喫煙は喉を刺激するため避けてください。
声を休める
声枯れがあるときは会話を減らします。ささやき声も喉へ負担になることがあるため、無理に声を出さず休めましょう。冷たい食品または温かい食品は、楽に感じる方を選んで構いません。
市販薬は薬剤師へ相談
解熱鎮痛薬やトローチは症状を和らげる場合がありますが、年齢、妊娠、胃潰瘍、腎臓病、喘息、ほかの薬との重複に注意が必要です。用法・用量を守り、不安があれば薬剤師や医師へご相談ください。
症状の組み合わせが診断の手がかりです
| 症状の傾向 | 考えられる原因の例 | 確認するポイント |
|---|---|---|
| 咳・鼻水・声枯れを伴う | ウイルス性咽頭炎など | 発熱、周囲の流行、呼吸状態 |
| 急な痛み・発熱・扁桃の白い付着物 | 溶連菌性咽頭炎、扁桃炎など | 診察と必要に応じた迅速検査 |
| くしゃみ・鼻づまり・目のかゆみ | アレルギー性鼻炎、後鼻漏 | 季節性、生活環境、鼻症状 |
| 起床時の違和感・胸やけ・慢性咳 | 胃食道逆流症など | 食事時間、姿勢、消化器症状 |
| 片側の激痛・開口困難・こもった声 | 扁桃周囲膿瘍など | 緊急性を判断し専門医療へ紹介 |
北綾瀬内科での診察の流れ
症状と流行状況によって必要な検査は異なります。すべての検査を一律に行うわけではありません。
WEB予約・問診
発症日、最高体温、飲み込みや呼吸の状態、服用薬をご入力ください。
診察
全身状態、口腔・咽頭、頸部リンパ節、呼吸音などを確認します。
必要な検査
症状に応じて感染症の迅速検査、血液検査、胸部X線などを検討します。
治療・ご案内
原因に応じた治療を検討し、再診や専門医療機関受診の目安を説明します。
検査と治療について
感染症検査
症状、発症からの時間、流行状況に応じて、インフルエンザ、新型コロナ、溶連菌などの検査を検討します。検査には適切な時期があり、陰性でも感染を完全には否定できない場合があります。
血液検査・胸部X線
強い炎症や肺炎などが疑われる場合に検討します。CRPや白血球数だけで細菌・ウイルスを確定することはできないため、診察所見を合わせて判断します。
薬による治療
痛みや発熱に対する薬、アレルギー症状や胃酸逆流に対する薬などを、持病や併用薬を確認して検討します。抗菌薬は溶連菌など細菌感染が疑われ、必要と判断した場合に処方します。
専門医療機関との連携
扁桃周囲膿瘍、喉頭の腫れ、長引く声枯れ、腫瘍などが疑われる場合は、耳鼻咽喉科や救急対応が可能な医療機関へご紹介します。内視鏡など当院にない検査が必要な場合も連携します。
喉の痛みについてよくある質問
白い付着物があれば抗菌薬が必要ですか?
白い付着物は細菌感染でみられることがありますが、それだけで原因を断定できません。症状、診察、必要に応じた検査を合わせて、抗菌薬の必要性を判断します。
うがい薬は毎回使うべきですか?
水やぬるま湯でのうがいでも構いません。うがい薬は種類や体質によって刺激やアレルギーが問題になる場合があります。説明書に従い、治療中の病気がある方は薬剤師へご相談ください。
はちみつは喉に良いですか?
喉の刺激感を和らげる場合がありますが、1歳未満の乳児には乳児ボツリヌス症の危険があるため与えられません。糖尿病などで糖分を制限している方も注意してください。
喉の痛みがあるときの食事は?
おかゆ、スープ、豆腐など、飲み込みやすく刺激の少ない食品を選びます。酸味や香辛料で痛みが増す場合は避け、水分が取れないときは早めに受診してください。
声枯れが続いています。
感染、声の使い過ぎ、胃酸逆流などで起こります。改善しない声枯れ、血痰、首のしこり、飲み込みにくさがある場合は、喉頭を詳しく観察できる耳鼻咽喉科への受診をご案内することがあります。
受診前にメモしておくと役立つこと
発症日時と経過
いつ始まり、急に悪化したか、左右どちらが強いか、痛みを0~10で表すとどの程度かをご記録ください。
発熱と随伴症状
最高体温、咳、鼻水、発疹、声枯れ、胸やけ、首の腫れ、息苦しさ、食事・水分摂取の状態を確認します。
接触歴と生活環境
家族や職場・学校での感染症流行、旅行、喫煙・受動喫煙、花粉やハウスダスト、声を多く使った状況をお知らせください。
薬と持病
市販薬を含む薬の名前、服用時刻と効果、薬剤アレルギー、糖尿病や免疫低下、妊娠・授乳の有無をお伝えください。
喉の痛みが続くときはご相談ください
足立区谷中、北綾瀬駅近くの北綾瀬内科です。症状と経過を確認し、必要な検査・治療・専門医療機関への紹介をご案内します。
